お中元とは、日本の伝統的な贈り物の習慣で、主に夏の時期(7月初旬~中旬)に、日ごろお世話になっている方々に対して感謝の気持ちを込めて贈り物をする風習です。
目次
お中元を贈るときのマナー
・のし紙を付けて「御中元」と表記する。
・時期を過ぎたら「暑中御見舞」「残暑御見舞」として贈る。
・贈る前に一言お知らせをすると丁寧。
・贈りすぎや高額すぎないよう注意(相手に気を使わせない範囲で。)
お中元で避けるべき贈り物
①「刃物類(包丁・はさみなど)」
・意味:縁を切る
・包丁やナイフなどは「関係を断つ」と解釈され、贈り物としては不適切です。
②「ハンカチ」
・意味:涙・別れを連想させる
・特に白いハンカチは「死に装束」などを連想させることがあり、贈答には不向き。
③「履き物(靴・スリッパ・靴下など)」
・意味:踏みつける
・「目上の人を足元に置く」と捉えられる可能性があり、上司などへの贈り物には避けるべき。
④「現金・商品券の直接的な贈与」
意味:賄賂や失礼と捉えられる可能性あり
特にビジネス関係や目上の方へはNG。
どうしても商品券を贈る場合は、カタログギフトを選ぶのがベター。
⑤「宗教・信条に関わるもの」
・例えば特定の宗教に関わる食品(お酒・肉製品など)を避けた方がいい場合もあります。
・特に国際的な相手や宗教上の制限がある方には注意。
⑥「高額すぎる贈り物(1万円超など)」
・意味:相手に負担や気を遣わせる。
・特に親しい関係やビジネスの相手では「返礼しなければ」とプレッシャーを与えてしまうことも。
⑦「生もの・日持ちしない食品」
・意味:管理が大変で迷惑に
・相手が留守中だったり、冷蔵・冷凍庫に空きがない可能性もあるため注意。
お歳暮との違い
比較項目 お中元 お歳暮
時期 7月上旬~中旬 12月初旬~下旬
意味 感謝の気持ち 感謝と来年もよろしくの気持ち
優先度 地域により異なる 一般的にお歳暮の方が重視される
選ぶポイント
・相手との関係性:フォーマルなら高級品、カジュアルならおしゃれスイーツなど。
・家族構成や年代:子供がいる家庭ならジュースやスイーツ、年配者には和菓子など。
・予算相場:3,000~5,000円が一般的。取引先や上司なら10,000円以上もあり。
お中元のおすすめ贈り物リスト
1.食品・飲料系(定番で喜ばれやすい)
〇フルーツギフト(桃・メロン・さくらんぼなど)
季節感と高級感があり、特別感を演出
大人にも子供にも大人気いちご


桃
シャインマスカット
さくらんぼ
メロン
フルーツセット
〇ゼリー・プリン
夏らしくて涼しげ、お子様や高齢者にも人気
果物ゼリー



壺プリン


〇スイーツセット(和菓子・洋菓子など)
幅広い年代に喜ばれる。
ガトーアソート


和菓子詰め合わせ


〇高級ジュース詰め合わせ
果汁100%や国産素材のジュースが特に喜ばれる
果汁100%ジュース


〇高級肉(ハンバーグ・焼豚など)
家庭で手軽に楽しめて満足度が高い
高級肉
ハンバーグ


焼豚
〇素麺・冷や麦セット
夏の定番。上質な三輪素麺や揖保乃糸が人気
〇ハム・ソーセージセット
ボリュームがあり、家族で楽しめる
2.飲み物系(暑い夏にぴったり)
〇ビールギフトセット(クラフトビール・大手銘柄)
飲む人にはとても喜ばれる定番。ラベルも洒落たものが増えている
〇コーヒー・紅茶の詰め合わせ
朝の習慣にぴったり。ドリップバックやアイスコーヒーも人気。
まとめ
お中元は、日本独自の‘’‘感謝を伝える’大切な習慣です。
現代では形式にとらわれすぎず、相手を思う気持ちを第一に選ぶことが重視されています。
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